歯医者で行われている高気圧酸素治療は?

高気圧酸素治療に関心のある方、または聞いたことはあるが良く分からないという方も、知らないよりは知っておいた方が良い画期的な治療法です。使用する機械は、東京都内にたった4台しかないという多人数用の第2種と、日本全国に700~800あるという一人用の第1種がありますが、双方、医療機関で採用されている実力ある機械です。この機械を使ってどの様な治療が可能なのでしょうか?なるべく詳しく探って行きたいと思います。

そもそも高気圧酸素治療とは?

まず、高気圧治療装置を使い通常の気圧より高い気圧を人工的に作ります。そこで高濃度酸素を吸入する事により血液中に酸素を溶け込まし「溶解型酸素」を増して、体内中に酸素を供給する治療の事を「高気圧酸素治療」と言います。因みに厚生労働賞等の基準では、2気圧以上(大気圧の2倍・水深10m以上)で1時間以上の100パーセント酸素を吸入する事としていますが、大学病院等で行う治療はこの基準を満たす高気圧治療装置を採用しています。

他方、一般的な歯科診療所や整体等で使う「高気圧酸素ルーム」や「酸素カプセル」らは治療目的が異なるのでこの限りではありません。気圧はだいたい1,3~1,5位の極ゆるやかな環境の下で治療が行われます。只、どちらも体中に酸素を巡らす事により目的に合った治療を施していることは間違いありません。

高気圧酸素治療の効果

高気圧酸素治療はどの様な疾患に対応しているのでしょうか?様々ありますが、身近な病気では糖尿病等による皮膚潰瘍、がん放射線治療後の粘膜のただれ、腸閉そくなど腸内ガスによる膨れ、スポーツ外傷である捻挫、打撲、肉離れ、他にも一酸化炭素中毒、突発性難聴…まだまだあります。

歯科での適応疾患は顎骨骨髄炎で、これは歯性感染が起因の事が多い病気で再燃を繰り返してしまいます。その治療効果は、例えば糖尿病の皮膚潰瘍や放射線治療後のただれ等は、血液障害によって起きた組織の低酸素状態を改善できます。つまり傷の治りが早くなると言う事です。

捻挫や打撲は、腫れが細い血管などを押し潰しケガの部分に酸素や血液が行き渡り難くなっている環境を改善、結果として腫れや痛みが緩和される訳です。顎骨骨髄炎はズキズキする痛みや知覚の鈍りを効果的に緩和させることが出来ます。

歯科で行われている治療例

ここでは歯科診療所などで行われる治療を追いたいと思います。大学病院等の治療は一般的に高度医療が主ですが、歯周病など身近な口腔や歯の病気は歯科診療所などの高気圧酸素ルームや加圧酸素カプセルなどで治療が受けられます。前述しました様に、目的が歯周病などの病気ですので割合ゆるやかな気圧環境で治療されます。高気圧酸素治療は酸素による「殺菌作用」もありますので、歯周病の場合は酸素のない歯周ポケットを殺菌して治療します。

レーザーで患部の上皮を焼き取る方法もありますが、全部の歯周菌は取り切れないとの事です。歯周病菌は酸素が苦手だそうですので理に適った治療法でしょう。他、インプラントでは十分な酸素で血中溶解酸素を増やして細胞再生能力を高め、インプラントを早く定着させ、更に治療後の回復を早めます。

まとめ

誰でも色々な身体の悩みがあると思いますが、少しでも早く解決したいと思うのは皆同じです。もし今現在、高気圧酸素治療で解決できそうな悩みをお持ちでしたら、この機会に一度試してみてはいかがでしょうか。この治療法は世界的に確立された治療法であり、実は第二次世界大戦前から行われて来た歴史を持っているそうですので安心できる治療だと思います。ただ、閉所恐怖症であったり、過呼吸になりやすい方はお医者様に良く相談される事をお勧めします。